ちいさな葉っぱの物語

frame_00001

ちいさな葉っぱは どこにだって 風に乗って 飛んで行く

公園で ころんでしまって 泣いている子のところにも

その子のまわりで くるりとまわって
やさしい風で つつんであげる

frame_00002

 

ちいさな葉っぱは どこにだって 風に乗って 飛んで行く

元気がなくて ただぼうっと 空を見ている人のところにも

その人の背中に そっと近づいて
ふわりと頭をなぜてあげる

frame_00003

 

ちいさな葉っぱは どこにだって 風に乗って 飛んで行く

すべり台の 一番高いところで 足がすくんでしまった子のところにも

急いでくるりと まいあがって
ゆっくり背中を押してあげる

frame_00004

 

ちいさな葉っぱは どこにだって 風に乗って 飛んで行く

真っ赤な顔をして 大きな声で 頭から湯気を出している人のところにも

胸の前で いったん止まって
パタパタあおいで冷ましてあげる

frame_00005

 

ちいさな葉っぱは いつだって その人のために 飛んでいく

ちいさな葉っぱは いつだって その人のために 風に乗る

 

 

ちいさな葉っぱ その名前は
わたくし「言の葉」と申します

frame_00006

 

相手のための「言の葉」は 相手のこころに染みわたる

自分のための「言の葉」は 自分のこころに染み渡る

ふたつの葉っぱの ちがうところ だれのための 葉っぱなのかな

自分のこころの 勝手さや 自分のこころの さびしさや そんなののせた ちいさな葉っぱは 相手や自分を つつくだけ とがった先で つつくだけ

相手に染み入る「言の葉」は
相手のために 風にのせる

frame_00007

出典:QP Jun Factory

コメント