ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ
ちょっと気になったので、ちょうちょの歌を考察。
蝶は、美味しい蜜をさがして、いろいろな花にひらひらひらひらと舞い遊びます。
キレイに着飾った女性が、自由に遊ぶ様にも例えられます。
夜の蝶なんて言葉もあります。芋虫としてじっと耐え、あるとき、美しい羽が生えて飛べるようになります。
そして、自由に、好きな蜜をさがして、飛びまわるのです。
「ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ」
なぜ、「菜の花」ではなく、「菜の葉」なのか。
葉っぱにとまるのは、卵を産むためでしょう。
おそらく、サナギから成長した蝶は「菜の葉」という家庭に落ち着くということではないでしょうか。
「菜の葉に飽いたら 桜にとまれ」
「菜の葉」という安定した場所では、きらびやかな羽を自慢することもありません。
そして、きらびやかな「桜の花」というステージで、また舞い踊りたいと思います。
「桜の花の 花から花へ 止まれよ遊べ 遊べよ止まれ」
桜の花は1年に一度だけ、絢爛豪華に咲き誇ります。
蝶は、そのたくさんの賑やかな花々にひかれ、花から花へと舞い遊ぶのです。
桜の花の賑やかさは、一瞬のお祭りのようなもの。
ほどなく、桜の華は散ってしまいます。そのときに、「菜の葉」が枯れていなければよいのですが。
落ち着ける「別の菜の葉」が、近くにあるとはかぎらないのです。
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